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2014年12月26日金曜日

夢屋モダマス殺人事件

火曜サスペンスのテーマを聞きながらお読みください。


事件現場
警部「何てことだ・・・。こんなにモダンマスターズのパックが剥かれているだなんて・・・。」
刑事A「1パック2500円なのに、これだけ剥くなんて正気の沙汰じゃないですね。」
刑事B「警部、たった今犯人の情報を入手しました。」
警部「ほう、言ってみろ。」
刑事B「はい、何でも犯人は本日仕事が休みだったようで。スキップをしながら自宅を出て行くのを、近くの住民が目撃しています。」
警部「何、スキップとな。」
刑事B「はい、それはもう笑顔でスキップしてたそうです。」
刑事A「いろいろ危ないですねえ。」
警部「それで?他には?」
刑事B「はい、その後、近所のパチンコ屋に行き、数時間暇つぶしをしていたようです。」
警部「ほう、パチンコねえ。それで?」
刑事B「はい、数時間打って、多少儲かったのか、その金を持って行きつけのカードショップに行ったとか。」
警部「ほう、それがここというわけか。」
刑事B「そのようです。」
刑事A「これだけ剥いているんだ。よほどパチンコで勝ったに違いない。」
刑事B「いえ、なんでも8000円ほどのようで。」
刑事A「8000円!?3パックほどしか買えないじゃないか。それじゃ一体このモダンマスターズのゴミの山はどう説明がつくというんだ!?」
警部「つまり、これはほぼ自腹というわけだな。」
刑事B「その通りです。考えにくい話なのですが、ほぼ自費のようです。」
刑事A「どんな神経してればこんなことができるんだ!!狂ってやがる!!」
刑事B「なんでも初めは7パックくらいで止めていたらしいんです。」
刑事B「これがその時の映像です。」
警部「うむ、そこそこいいカード引いてるが、完全にやられたって感じだな。」
刑事B「ええ、実際モダンマスターズは、ルモゴイフや闇の腹心あたりを引かなければ勝てないので、これでもまだマシなほうらしいですが。」
刑事A「なんで負けると分かっていて犯人はこんな犯行に・・・。」
警部「バカなのだろう。」
刑事B「そうなんです、やつはバカなんです。いや、バカというより、仕事ばかりの日常に嫌気がさして、バカをやりたかったといった方が正しいかもしれません。」
刑事A「なんか哀れですねえ。」
警部「哀れだなあ。」
刑事B「そうですねえ。」
警部「で、これで終わらなかったのだろう?」
刑事B「そうなんです、この事件には共犯者がいたんです。」
警部「何?この事件は一人の犯行ではないと?」
刑事B「はい、何でも眼鏡をかけた、とんでもなく陽気な男が犯人をけしかけていたようです。」
警部「ほう、その陽気な男は犯人を煽ってさらにパックを買わせたというのか。」
刑事B「はい、しかしそれだけではなく、自分も買っていたようです。
警部「何、煽るだけでなく自分も買ってしまったと?」
刑事B「ええ、生活費に困っているにも関わらず俺は夢を追うんだと、パックを剥きはじめたようです。モダンマスターズに手をつける前にも、タルキールあたりを相当剥いていたようですが。」
刑事A「生活費に困っているのになぜだ。そこまで彼を掻き立てたものは何なんだ?」
刑事B「漢のロマンでしょうね。」
警部「ロマン・・・。」
刑事A「ロマン・・・。」
一同「・・・。」
警部「で、結果は?」
刑事B「はい、こちらをご覧ください。」
刑事B「10パックほど剥いたところで薬瓶のFoilを引いたり」
刑事B「いらないアンコモンやレアを処分しながら、さらにパックを剥いて、チャリスのFoilを引いたり。」
警部「ふむ、そこそこいいものを引いているが、タルモゴイフは出てこないのか?
刑事B「でてこなかったようです。剥いている最中、レアの色が緑だとテンションフルMAXになっていたようですが、タルモではなく、ことごとく外れてはガッカリしていたようです。」
刑事A「これはとてつもない損失だ・・・。」
刑事B「そうですね。普通の人間なら発狂するレベルです。
警部「犯人はどうだったんだ?」
刑事B「変なテンションで盛り上がっていたようです。」
刑事A「狂ってる・・・。イカれてやがる・・・。」
刑事B「はい、なんでも店員も呆れる始末で、この熱には耐えられないと、途中で飯を食いに行くほどでした。」
警部「で、結果は?」
刑事B「はい、モダンマスターズをおよそ2BOXほど剥いたのですが、途中参戦した男がいまして」
刑事B「最後の3パックで見事闇の腹心と赤青剣をゲットしたようです。」
警部「ほう、途中参戦の男がか?」
刑事B「はい、途中参戦の男がです。」
刑事A「犯人は獲物をとられてさぞ発狂したことだろう。」
刑事B「いえ、途中参戦の男とハイタッチして喜んでいたようです。」
警部「何?喜んだだと?」
刑事A「自分が引いたわけでもないのにか?」
刑事B「はい、もう最後の方は犯人と陽気な男、途中参戦の男の3人で剥きまくったらしく、
もう誰でもいいから、タルモでも闇の腹心どちらでもいいから当たれ!!
早く当てて達成感を味わいたい!!
という雰囲気になっていたらしく、闇の腹心がでた瞬間に全員で大喜びだったようです。」
刑事A「もう何が何やら・・・。」
警部「よく分からんな。捜査をしているのが馬鹿馬鹿しくなるくらいにな。」
刑事B「とりあえず、このモダンマスターズ事件をきっかけに、奇妙な交友関係が生まれたのは間違いないでしょう。おそらく、夢屋でまた事件が起こるかもしれません。」
警部「迷惑な話だな。」
刑事B「そうですね。とりあえず、夢屋のモダンマスターズを空にしたのは、クリスマスの大事件となりましたね。」
刑事A「またこんなことが起こるというのか。」
刑事B「わかりません。可能性は十分にありえます。犯人も店をさりながら、妙なことをTwitterでつぶやいていたようです。」
警部「ほう、何と言っていた?」
刑事B「何でも、ヴィンテージやりてえ!!と・・・。」
一同「・・・。」
警部「まあ、もう好きにすればよい・・・。」
刑事A「もっともです。」
刑事B「そうですね。」
警部「さて、事件の真相も分かったことだし、一杯ひっかけて帰るか。」
刑事A「いいですねえ。行きましょう。」
刑事B「そういえば、御徒町あたりに串カツの田中があるらしいですよ。」
警部「ほう、高田馬場にある、あれか。」
刑事B「はい、それです。」
刑事A「いいですね。行きましょう♪」
警部「あそこのチンチロやると、いつも負けてハイボールが2倍になるんだよ。」
刑事B「警部もギャンブル好きですねえ。」
一同「ハハハハ。」

バタン・・・。

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