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2009年11月23日月曜日

ゆったりゲーマーズ第7話 Magic the Gatheringとは?

注)日本畜産大学は架空の大学です。

日本畜産大学10号棟301号室。
4限目の畜産学の授業後、幸子は、ため息をついた。
幸子「つまんねー。別に牧場経営するわけじゃないのに、なんで利益の出し方なんぞ学ばなければダメなんだろうねえ。」
遊太「ははは、幸子さんの勉強嫌いは相変わらずだね。」
隣に座っていた遊太が話しかけてきた。
幸子「うっせ、バーカ。あんただって、この間つまらん言ってただろ。」
遊太「今日の話は興味深かったよ。やはり今後仕事をする上で、利益の出し方は必ず考えないといけないしね。」
幸子「そんなもんかね~。」
どうでもよさそうに幸子は答えた。
幸子「ああ、そうそう。遊太、この後暇?」
遊太「今日はサークルもバイトもないし、買い物でもして帰ろうかと思ってたからね。暇と言えば暇。」
幸子「あっそう。あんたさー、Magic the Gatheringってゲーム知ってる?」
遊太「あれま、幸子さんの口から、そのゲームの名前が出てくるとは思わなかったな。」
幸子「ああ、この間、居酒屋行った時、店にポスターが貼ってあってさ。気になってたところなのさ。なんか肉食獣っぽい動物の絵が妙に気に入ってね。」
遊太「へえ、居酒屋にそんなポスターが貼ってあるなんて、珍しいね。」
幸子「ゴブリンの店の近くの居酒屋だから、学生の客が多いんだと。ゴブリンの店長が貼ってくれって頼んだらしいよ。」
遊太「へ~。まあ、それはいいとして、僕は何をすればいいのかな?」
幸子「察しなよ。どんなゲームか知りたいから教えてくれない?」
遊太「今日は雨でも降るかな~。幸子さんからゲームの指南をお願いされるなんて。」
幸子「うっさいわね~。で、どうなのよ。教えてくれるの?くれないの?」
遊太「僕が断れると思う?断ろうものなら、何されるかわかったもんじゃない。」
幸子「よく分かってんじゃない。じゃあ頼むわ。」
遊太「やれやれ、じゃあここで話すのもなんだし、僕の家に行こうか。実物見ながらのほうが説明もしやすいからね。」
幸子「あんたの部屋か~。掃除はしてんの?なんか変な生き物が住み着いてそうで心配だわ。」
遊太「失敬な!これでも僕はきれい好きなんだよ。しかも変な生き物って・・・。僕を何者だと思ってるのさ。」
幸子「変人。」
遊太「それはそれは。変人に声をかけていただきありがとうございます。では早速出発しましょうか、鬼軍曹殿。」
幸子「だれが、鬼軍曹じゃい!」
たわい無い会話をしながら、2人は遊太の家に向かった。

遊太宅に到着。
遊太「今、お茶でもいれるよ。」
遊太はキッチンに向かった。
本当に部屋は整理整頓されており、ちりひとつ落ちてない。
とても一人暮らしの男の部屋とは思えない。
部屋の壁には一枚絵が飾られている。バラと少女が描かれている絵。
ベランダに目をやると、そこにはちょっとした庭園があった。
シクラメン、カランコエ、ブルーキャッツアイなどなど、冬に開花する花々が見事に咲いていた。
幸子「とても遊太の部屋とは思えない。ってか、あんた少女趣味だね~。」
遊太「少女趣味っていうか、芸術だよ、幸子さん。花や植物、絵画、見てて心が和まない?」
幸子「それはわかるけど、なんか遊太に似合わないわよねえ。(笑)」
遊太「まあ、よく言われるよ。あんまりいないよね。花とか絵画が好きな男ってさ。」
哀愁漂う遊太。
幸子「まあ、変な生き物がいるよりは断然いいけどね(笑)。」

2人は、ローズティーを飲みながら本題に入る。
遊太は床に2つ箱をおいて中身を広げた。

幸子「随分いっぱいあるわね~。」
遊太「これでも僕のコレクションの10分の1くらいだよ。ハマると結構な量買い込んじゃうんだよ。」
幸子「そんなにあるの!!今までにいくらつぎ込んだのさ?」
遊太「あんま細かく覚えてないけど、20~30万は使ってるんじゃないかな~。」
幸子「あ~、ちょっと目まいが・・・。私はとんでもないゲームに足を踏み入れたような気がするわ。」
遊太「大丈夫大丈夫、別にそんなにお金かけなくても十分楽しめるから。2、3千円もあれば遊べるよ。」
幸子「それならいいんだけど。で、これをどう使うのさ。」
遊太「あわてない、あわてない。このゲーム結構ルールが複雑だしさ、まず今日は概要だけ話すよ。」
幸子「なんだ、すぐ遊べるってわけでもないのね。面倒ね。」
遊太「まあまあ。何事もそうだけど、一度できるようになれば楽しくなるものさ。がんばろう!!」
遊太は説明しはじめた。

Magic the Gatheringとは?
①マジックは、両プレイヤーが自分で集めたカードを自由に使い、デッキというカード束を使って戦うゲーム。基本1対1の対戦型ゲームです。それぞれのプレイヤーはライフを20点持ってゲームを始め、互いにライフを削りあいます。先にライフが0になったプレイヤーが負けとなります。(注:他にも負けになる場合がありますが、それは次回以降で御説明します。)
②基本、デッキは60枚以上のカードで作ります。(注:ルールによって、枚数は変動することもあります。)
③カードには、白、青、黒、赤、緑の5色あり(多色、無色などもありますが、基本はこの5色)、カードを使用する際は、キャスティングコストとして、マナを支払う必要があります。マナコストはカードの右上に表示されています。

このカードであれば、白のマナを一つ、何色でもいいのでマナを1つ、合計2つマナを支払うと使えるということです。
基本、マナは土地から出すことができます。土地には平地、島、沼、山、森の5つあり、それぞれの土地から、白、青、黒、赤、緑のマナを出すことができます(土地以外からもマナを出すことのできるカードはありますが、これは次回以降御説明します。)

①②③がMagic the Gatheringの概要。うまく呪文を使い、勝利をつかもう!!

遊太「ってのが、概要だね。」
幸子「つまり、とにかくいろんな呪文使って、相手をぶち殺せばいいわけね。」
遊太「そうそう。カードにはいろんな種類があるから、まずその種類を把握しよう。」

カードの種類

①土地
マナを生み出すカード。

②クリーチャー
プレイヤーのかわりに対戦相手を攻撃したり、対戦相手の攻撃から守ってくれるモンスター。

③ソーサリー
直接相手にダメージを与えたり、クリーチャー、プレイヤーの補助をしたりできる呪文。

④インスタント
ほぼソーサリーと同じだが、相手の行動に対応して使える便利な呪文。

⑤エンチャント
戦場や、クリーチャーなどに貼りついて特殊な効果を及ぼす魔法。

⑥アーティファクト
人工的に作られた魔法アイテム。効果はいろいろ。

⑦プレインズウォーカー
プレイヤーの補佐的存在。忠誠カウンターを増減させて、能力を発揮する。

遊太「おおまかにはこんな感じ。まあ僕の説明したことがすべてではないから、プレイしながら少しずつ覚えていくといいよ。」
幸子「先生~。そろそろ頭がパンクしそうでございます。」
遊太「ははは、今日はこのくらいにしとこうか。じゃあ、次回は簡単なデッキを使って遊べるように準備しとくよ。」
幸子「頼んだ。説明だけだと退屈で仕方ないわ。」

今日の授業はこれで終了。
次回は、クリーチャー、エンチャントを使ったデッキでゲーム解説していきます。
乞うご期待!!

<初心者の方々へ>
ここで、初心者の方々にルールが分かる書籍でも紹介できればと思うのですが、現在そういうものが発行されていないのが現状。
まことに申し訳ないです。
昔なら、「マジックビギナーズファイル」っていう、物語でマジックを学べる良書があったのですが、悲しいかな、時代の流れでそういった書籍が売れなくなってきたのでしょうね。
今後「ゆったりゲーマーズ」が、マジックをはじめようと思っている初心者の方々のお役にたてれば幸いです。
今後ともよろしくお願い致します。

2 件のコメント:

墨染 さんのコメント...

違う、コンボデッキで相手の精神をバッキバキに折るカードゲーム、それがMTG
あぁ、ウルザはまさにそうだった。

ブラウニー さんのコメント...

>墨染さん
コメントありがとうございます。
確かに、ウルザ時代はMOMAとかひどいコンボデッキがありましたよねえ。
他にも補充デッキとか、ピットサイクルとか、強いコンボデッキもあり、あの頃はコンボデッキが流行ってましたなあ。
今では、さほどコンボデッキも見なくなりましたけどね。