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2009年12月13日日曜日

ゆったりゲーマーズ第9話 不毛な戦い(前編)

遊太はドアを開けた。
幸子「おう、出迎えごくろう。」
遊太「幸子さんいらっしゃい。待ってたよ。ささ、中に入って。」
幸子「んじゃ、お邪魔します。」
幸子は部屋に入るなり、春花を見て凍りついた。
春花「こんにちは。」
幸子「・・・。ああ、こんにちは。」
遊太「幸子さんお茶でもどーぞ。」
遊太がカモミールティーを入れて持ってきた。
幸子「遊太、あんたはとうとう犯罪に手を染めるようになったか・・・。いつかはやると思ってたけど。」
遊太「へ?犯罪?」
幸子「だって、なんで部屋の中に幼女を連れ込んでんのさ。明らかに犯罪の匂いがするよ。」
春花「よ、幼女・・・。」
遊太「あの、幸子さん。僕を何だと思ってるのさ。相変わらず扱いがひどいな。」
遊太は口をとがらせ、不満げに話した。
春花「妹の春花です。はじめまして~。」
幸子「あ、どうもはじめまして。妹さんか、私はてっきり遊太がよからぬ方向に突っ走ったのかと。(笑)」
幸子は笑いながら、頭をかいた。
幸子「あ、私の自己紹介がまだだったわね。お兄さんと同じ大学に通ってる臼井幸子っていいます。どうぞよろしくね。」
春花「はい、よろしくお願いします。幸子さん。」

ひとしきり、お茶を楽しんだ後、遊太が説明を開始した。
遊太「え~、まずマジックの概要は幸子さん、覚えてる?」
幸子「とりあえず呪文使いまくって、相手をぶっ殺せばいいんでしょ?」
遊太「えらいざっくりだな~。まあ、おおまかに言えばそうだけどね。」
幸子「まあ、細かいことはやりながら覚えればいいじゃない。もう一番基本だけ確認して、さっさとはじめようよ。」
春花「お兄ちゃん、とりあえずフェイズの説明だけしておけば、あとはやりながら覚えられるんじゃない?」
遊太「そだな。」
幸子「あら?春花ちゃんはこのゲーム知ってるの?」
春花「はい。もうはじめて1年半くらいになります。」
幸子「へー、お兄さんと同じでゲーム好きなのね。」
春花「はい。」
春花は実にいい笑顔を見せた。
遊太「春花は柏のあたりじゃ有名なプレイヤーでね。近所の大会で優勝したこともあるんだよ。」
幸子「え!それはすごいね。やるじゃない、春花ちゃん。」
春花「えへへ。」
春花は照れ臭そうに笑った。
遊太「じゃあ、幸子さん、呪文をガンガン使うためにも、まずその手順を覚えてもらおうか。」
幸子「うむ、手短に頼む。」

ゲームの手順の説明
①まず、デッキをよくシャッフル。自分でシャッフル後、相手にもシャッフルしてもらいましょう。
②ダイス、コイン等で、先手後手を決めます。
③お互いにデッキから7枚カードを引く。
④カードをチェック後、マリガンするかどうか決める。
※マリガン=自分の手札が悪く、ゲームするのが困難だと判断した場合、引きなおすことができる。ただし、1回マリガンすると、手札は6枚になる。もう一回マリガンすると手札は5枚と、1枚ずつ減っていきます。
①~④まで終了したら、ゲーム開始です。


フェイズの説明
ゲームは、次のような5つのフェイズに分けて進めます。

開始フェイズ:自分のターン開始の準備時間
①アンタップステップ:土地、クリーチャーなど、自分の戦場にあるカードを使用可能な状態に戻す。
②アップキープステップ:特有のゲーム行動はない。カードの特殊能力で、このステップに誘発する能力を解決する。
③ドローステップ:カードを一枚引く。

(戦闘前)メインフェイズ:クリーチャー、ソーサリーなど、呪文を唱えるフェイズ。

戦闘フェイズ:クリーチャーでの戦闘を行うフェイズ
①戦闘開始ステップ:今から攻撃しますと宣言する。
②攻撃クリーチャー指定ステップ:攻撃するクリーチャーを選ぶ。
③ブロッククリーチャー指定ステップ:対戦相手がブロックするクリーチャーを選ぶ。
④戦闘ダメージステップ:攻撃、ブロックによるダメージを解決する。
⑤戦闘終了ステップ:戦闘の終了を宣言する。

(戦闘後)メインフェイズ:呪文を唱えるフェイズ。

最終フェイズ:自分のターンの終了するフェイズ
①終了ステップ:特有のゲーム行動はなし。カードの特殊効果で、このステップに誘発するものはある。
②クリンナップステップ:まず、手札が8枚以上ある場合、7枚になるように手札を捨てる。その後、クリーチャーが受けているダメージは、このステップで取り除かれる。

遊太「この手順でゲームを進めていくわけだ。」
幸子「えらい複雑ね。こんなの覚えきれないわよ。」
春花「大丈夫です、幸子さん。やってれば自然と覚えられますから。」
幸子「ならいいんだけど。」
遊太「んじゃ、早速はじめようか。幸子さんのデッキは僕が作ってきたから。」
幸子「変なもの入ってないでしょうね。」
遊太「まるで信用がないね。これから幸子さんのセコンドにつくというのに。」
幸子「へ?相手はあんたじゃないの?」
春花「幸子さんのお相手は私がさせてもらいます。」
幸子「あら、大会優勝者といきなり対決?ちょっと荷が重すぎやしない?」
遊太「大丈夫、こう見えても僕も大会で優勝したことがあるんだ。この名セコンドに任せてよ。」
幸子「本気でゲーム兄妹ね、あんたら(笑)。」
遊太は幸子にデッキを渡した。

お詫び
今回からデュエル開始予定でしたが、ルール説明が長引いたため次回に持ち越しとなります。
全然不毛な戦いになってないですが、中編、後編あたりからどんどん不毛になっていく予定です(笑)。
今後ともよろしくお願いいたします。

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