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2010年1月4日月曜日

ゆったりゲーマーズ第10話 不毛な戦い(中編)

幸子は渡されたデッキをチェックした。
幸子「なんか緑ばっかりね。」
遊太「初心者はまず緑からってのが定番でね。」
幸子「ふーん、なんでまた緑なのさ?」
遊太「一番の理由は扱いやすさだね。呪文を使うときに必要なものって何か覚えてる?」
幸子「マナ?」
遊太「そう、緑はこのマナの扱いが一番上手な色なんだ。代表的なカードには、こういうのがある。」
そういうと、遊太は3枚のカードを並べた。



幸子「あ、なんかこの鳥はいい面構えだね。」
遊太「お客さん、さすがお目が高い。これはハイソな方々に大変人気のある極楽鳥にございます。」
幸子「越後屋、おぬしも悪よのう、って悪ノリはこのくらいにして、どんなカードなの?」
遊太「コホン、このカードの最大の特徴は、土地でないのにマナを生み出せる点なんだ。」
幸子「ああ、土地以外にもマナを生み出せるカードがあるのね。ただ、それって何かメリットがあるの?」
遊太「土地は毎ターン1枚しか場に出すことはできない。そのため、マナコストの高い強力なカードを使おうとすれば、数ターンかかる計算になるのは分かるかな?」
幸子「例えばこのデッキに入ってる超大なベイロスなんかだと、7ターンかかるってことだよね?」
遊太「飲み込みが速いね。その通り。ただ、土地以外からマナが出せればどうだろう。例えば、この極楽鳥が1ターン目に出ていれば、2ターン目には土地2枚、極楽鳥より3マナ出るわけだ。」
幸子「あ~、なるほど、こういうのを場に出していけば7ターン待たなくても、速攻でベイロスが出せるようになるわけね。」
遊太「そういうこと。緑はこういうマナ加速が本当に得意な色なんだよ。今回はマナ加速用としてラノワールのエルフと、不屈な自然の2種類を入れてるから、どんどん利用して、強力カードをガンガン使えるようにしよう。」
幸子「あれ?この鳥は入ってないね。」
幸子はデッキを確認しながら遊太に尋ねた。
遊太「ああ、この極楽鳥は多色デッキによく用いられるけど、今回のように、緑一色の場合はラノワールのエルフを使う場合が多いんだよ。」
幸子「マナをどんどん出したほうがいいなら両方4枚いれればよくね?」
遊太「まあ、そこはバランスだね。いかにマナがでても手札に強力なカードがなければ大量マナの意味がないからね。過ぎたるは及ばざるがごとしってね。」
幸子「ふーん、なるほどね。」
そんなやりとりを、じーっと春花が傍観中。
幸子「あ、ごめんね春花ちゃん。待たせちゃって。」
その視線に気づいた幸子。
春花「いえいえ、気にしないでください。ちょっとびっくりしちゃってて。」
幸子「え?何が?」
春花「お兄ちゃんって、高校卒業するまでは、女の人の前では緊張しちゃって全然話せなかったのになって思って。大学に入って随分変わった。」
遊太「春花、余計なことを話すな~。」
幸子「へ~、遊太にもそんな時代があったんだねえ~。」
幸子はニヤニヤしながら遊太に視線を送った。
幸子「でも、春花ちゃん、特定の女の子には緊張して話せなくなることはまだあるみたいよ。例えば駅前の花屋さんに勤めてる陽」
遊太「あわわわわ、幸子さん、そろそろ始めようよ。今日はそのために来てもらったわけだしさ。」
春花「え?何、何?花屋さんの誰?」
春花は興味津津、なんかうれしそうである。
幸子「春花ちゃん、お楽しみはゲームの後にとっておこうか(笑)。あとでいろいろ教えてあげるわ。」
春花「えー、すごい気になる~。幸子さん、後で絶対教えてくださいよ。」
遊太「はいはい、楽しいゲームの時間だよ~。幸子さん、春花、準備して~。」
遊太は完全に動揺中。
幸子「あんた、そんなことで私のセコンドがつとまるの?」

まずは先攻後攻をきめるためにダイスをふる。
使用したのは6面ダイス2つ。合計値の高いほうが先攻後攻を選べます。
幸子:9 春花:5
幸子は先攻を選択。

幸子「遊太、本当に先攻が有利なのか?」
遊太「まあ、流れ次第だけど、大抵の場合は先攻が有利だよ。普通にやったら、絶対先攻のほうが有利だから、先攻者は最初のドローフェイズでカードを引けないってハンデはあるけどね。」
幸子「何か全然有利な感じはしないけど、まあいいか。」

幸子、春花は7枚カードを引いた。
幸子の手札はこんな感じ。
森×3
ラノワールのエルフ×1
ケンタウルスの狩猟者×1
大蜘蛛×1
樫変化×1

遊太「お、なかなかいい感じの手札だね。土地も十分にあるし、期待できそうだ。」
幸子「ふ~ん。さっき言ってたエルフもいるし、マナは大丈夫そうね。」
春花「こっちもOKで~す。」
遊太「じゃあ、幸子さん、スタートしようか。」
幸子「えーっとまずは開始フェイズね。アンタップは何もなし?」
遊太「一番最初のターンは特に意味はないね。どんどん、進めよう。」
幸子「アップキープもなし。ドローもなし。」
遊太「そうそう。で、メインフェイズに入ったね。まずは土地を出そうか。マナがないと何もできないからね。」
幸子「了解。まず森をだしてっと。とりあえずこのターンは1マナまでの呪文なら使えるのよね?」
遊太「そうそう。今使えるのはラノワールのエルフだけだね。次のターンには3マナだせるようになるから、どんどんクリーチャーを展開していこう。」
幸子「よし、森からマナをだそう。どうやってマナだすの?」
遊太「カードを90度横にしよう。これをタップっていうんだけど、カードを使いましたっていう目印みたいなもんだね。」
幸子は森をタップし、緑マナを1つだす。ラノワールのエルフ召喚!!
幸子「よしよし、うまくできた。で、メインにできることは終わりかな。戦闘フェイズに入るけど、ラノワールのエルフって攻撃できる?」
遊太「残念ながら、出したそのターンに攻撃することはできないんだ。召喚酔いってやつでね。急に呼び出されるとクリーチャーもパニックになるわけさ。攻撃したり、マナが出せるようになるのは次のターンからだね。」
幸子「なるほどね~。じゃあ、戦闘後のメインフェイズ。特にやることもないから最終フェイズ。序盤ってやること少ないね。」
遊太「まあ、これからが本番だよ。で、自分のターンを終了する場合は、相手にそれを伝えよう。エンドです、とか、終わりです、って伝えるのが一般的。」
幸子「春花ちゃん、私のターンは終了よ~。」
春花「わかりました~。では私のターンに入りますね。」

<あとがき>
今回はここまで。
前置きが長すぎてなかなか対戦に入れないのがブラウニークオリティー(笑)。
後編からは主に対戦風景を書いていけるかと思います。
さすがに文字だけでは分かりづらいので、次回からは図を用いて分かりやすくご説明できればと考えています。
乞うご期待!!

2 件のコメント:

ゆゆ(M:TG Blog) さんのコメント...

明けましておめでとうございます。

こちらリンク貼っておきました。
間違っている点などございましたらリンクページにコメント頂ければ対応いたします。

よろしくお願いします^^

ブラウニー さんのコメント...

>ゆゆさん
ども~。あけましておめでとうございます。
これからよろしくお願いします。